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犬・猫の歯周病|口臭や歯石、歯ぐきの腫れは要注意|大津院

2026.06.15

「最近、口臭が気になる」
「歯石がたくさん付いている」
「高齢だから歯科治療は難しいかもしれない」

そんなお悩みはありませんか?

 

歯周病は犬・猫に非常に多くみられる病気です。特に3歳以上では80%が歯周病にかかっているともいわれています。初期には目立った症状が少ないため見過ごされがちですが、進行すると強い痛みや食欲低下、歯の脱落だけでなく、全身の健康にも影響を及ぼすことがあります。

 

エルム動物病院では、歯周病の早期発見・早期治療はもちろん、高齢の子や持病のある子の歯科治療にも力を入れています。

 

このような症状はありませんか?

以下のような症状がみられる場合、歯周病が進行している可能性があります。

  • 口臭が強くなった
  • 歯石が付いている
  • 歯ぐきが赤く腫れている
  • よだれが増えた
  • ごはんを食べづらそうにしている
  • 硬いフードを食べなくなった
  • 顔を触られるのを嫌がる
  • 歯がぐらついている
  • 頬が腫れている
  • 出血している

 

犬や猫は痛みを隠すのが得意です。
見た目には元気そうでも、お口の中では強い炎症や痛みが起こっていることがあります。

 

歯周病とは?

歯周病とは、歯と歯ぐきの間に細菌が繁殖し、歯ぐきや歯を支える骨に炎症が起こる病気です。

 

歯の表面に付着した歯垢(プラーク)が蓄積すると歯石となり、その周囲で細菌が増殖します。初期の段階では歯肉炎ですが、進行すると歯周組織や顎の骨まで炎症が広がり、歯を支えられなくなります。

 

人と同じように、犬や猫でも非常に多くみられる病気であり、年齢とともに発症リスクが高まります。特に小型犬では若いうちから歯周病が進行することも少なくありません。

 

歯周病を放置するとどうなる?

歯周病は単なる口臭の問題ではありません。

進行すると、

  • 歯が抜ける
  • 強い痛みが続く
  • 顎の骨が溶ける
  • 根尖膿瘍(歯の根元に膿がたまる)
  • 顎骨骨折
  • 鼻腔との交通(口鼻瘻)
  • 慢性的な炎症による全身への負担

などを引き起こすことがあります。

 

また近年では、歯周病菌による慢性炎症が心臓や腎臓など全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。「口が少し臭うだけだから」と放置せず、早めの受診をおすすめします。

 

「歯石除去だけで歯周病は治るの?」

飼い主様からよくいただくご質問です。結論から言うと、歯周病の進行度によります。軽度の歯周病であれば、歯石除去によって改善が期待できます。

しかし、

  • 歯がぐらついている
  • 顎の骨が溶けている
  • 歯の根元に感染が広がっている

場合には、歯石除去だけでは改善が難しく、抜歯が必要になることもあります。大切なのは、お口の中の状態をしっかり評価し、その子に合った治療を選択することです。

 

高齢でも歯科治療はできる?

「10歳超えているから」
「高齢だから」
「持病があるから」

という理由で歯科治療を諦めてしまう飼い主様は少なくありません。しかし、年齢だけで治療の可否が決まるわけではありません。

重要なのは、

  • 心臓の状態
  • 腎臓や肝臓の状態
  • 血液検査結果
  • 日常生活の様子
  • 持病の有無

などを総合的に評価することです。

 

歯周病による慢性的な痛みや感染を放置することも、大きな負担となる場合があります。そのため当院では、高齢だからという理由だけで治療を諦めるのではなく、その子にとって最善の選択を一緒に考えることを大切にしています。

 

エルム動物病院の歯科診療

当院では歯科治療において、特に麻酔の安全性を重視しています。歯石除去や抜歯を安全かつ適切に行うためには、全身麻酔が必要です。当院には動物麻酔技能認定医が在籍しており、麻酔に関する専門知識と技術を活かしながら、その子に合わせた麻酔計画を立てています。

 

■術前検査によるリスク評価

安全な麻酔のために、

  • 血液検査
  • レントゲン検査
  • 超音波検査
  • 心電図検査(必要時)

などを行い、事前にリスクを評価します。

 

■個別設計の麻酔計画

同じ歯科処置でも、

  • 年齢
  • 体重
  • 持病
  • 検査結果

によって麻酔方法は異なります。当院では一頭一頭に合わせた麻酔計画を作成しています。

 

■手術中のモニタリング

手術中は、

  • 心拍数
  • 呼吸数
  • 血圧
  • 酸素飽和度
  • 体温
  • 麻酔深度

を継続的に監視し、安全管理に努めています。

 

歯科治療の流れ

診察・お口のチェック

歯石の付着状況や歯ぐきの状態を確認し、治療の必要性を評価します。

術前検査

血液検査や画像検査などを行い、麻酔リスクを評価します。
高齢の子や持病のある子では、追加検査をご提案する場合があります。

全身麻酔下での歯科処置

歯石除去だけでなく、歯周ポケット内の洗浄や必要に応じた抜歯を行います。

覚醒・術後管理

麻酔からの覚醒後も状態を確認し、安全にご帰宅いただけるよう管理します。

ご自宅でのケア

再発予防のため、歯磨きや定期的なチェックをご提案します。

 

症例紹介

当院ではワンちゃん、ネコちゃんの歯周病治療として、歯石除去や抜歯を行っています。

 

症例① 犬歯石除去
Before
徹底検査による診断
After
徹底検査による診断
症例② 犬歯石除去
Before
徹底検査による診断
After
徹底検査による診断
症例③ 犬12歳 歯石除去
Before
徹底検査による診断
After
徹底検査による診断
症例④ 犬14歳 歯石除去
Before
徹底検査による診断
After
徹底検査による診断
症例⑤ 犬14歳 重度の歯周病 歯石除去
歯石除去 before

歯石除去 before

症例⑤ 犬14歳 重度の歯周病 歯石除去

症例⑤ 犬14歳 重度の歯周病 歯石除去

症例⑤ 犬14歳 重度の歯周病 歯石除去

 歯石除去 after

歯石除去 after

 

症例⑥ 猫歯周病&抜歯

手術前

手術前

臼歯抜歯

臼歯抜歯

犬歯抜歯

犬歯抜歯

臼歯抜歯部分の縫合

臼歯抜歯部分の縫合

犬歯抜歯部分の縫合

犬歯抜歯部分の縫合

 

症例⑦ 猫歯周病&抜歯

右側 歯石除去 before

右側 歯石除去 before

右側 歯石除去 after

右側 歯石除去 after

左側 抜歯 before

左側 抜歯 before

犬歯抜歯

犬歯抜歯

犬歯抜歯 after

犬歯抜歯 after

犬歯抜歯部分の縫合

犬歯抜歯部分の縫合

 

よくある質問

Q.麻酔なしで歯石除去はできますか?

歯の表面だけを削ることは可能ですが、歯周病治療としては不十分なため、当院では無麻酔スケーリングは行っておりません。歯周病の原因となる歯周ポケット内の歯石や細菌を除去するためには、全身麻酔下での処置が必要になります。

 

Q.高齢でも麻酔できますか?

年齢だけで判断することはありません。検査結果や全身状態を確認したうえで、安全性を評価しながら治療方針をご提案します。当院には麻酔認定医が在籍しており、一頭一頭に合わせた麻酔計画を作成して手術に臨んでいます。

 

Q.歯を抜いてもごはんは食べられますか?

多くの犬猫は問題なく食事ができます。むしろ痛みの原因となっている歯を抜歯することで、食欲が改善するケースも少なくありません。

 

Q.歯磨きは毎日必要ですか?

理想は毎日です。ただし難しい場合でも、歯磨きガムや定期的な歯科検診を組み合わせることで予防効果が期待できます。

 

まとめ

歯周病は犬や猫に非常に多い病気ですが、早期発見・早期治療によってお口の健康を守ることができます。また、高齢だからという理由だけで歯科治療を諦める必要はありません。

 

エルム動物病院では、麻酔の安全性に配慮しながら、一頭一頭に合わせた歯科治療をご提案しています。口臭や歯石が気になる方、高齢だからと治療を迷われている方も、まずはお気軽にご相談ください。

 

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